10月6日無事にオープンいたしました。
至らない点も多々あったかと思うので、無事ではなかったのかも
しれませんが・・・
ただ、私自身は経験したことのない幸福感で、
あたたかな光に包まれたような一日でした。
(写真:アノヒ写真館)
店をしたいとぼんやり思い始めてから何年が経ったのかわかりません。
わからないほど長い間望んでいた日が今日だということ、
昨日までは我が家だったここが、お店と言われていること、
そんな現実が信じられなくて、夢の中にいるようでした。
オープンの2日前、「はよ来い!はよ出といで!」と呼ばれるので玄関へ行くと、
近所のおばあちゃん、奥さんたちが、
大きな胡蝶蘭を抱えて来てくださっていました。
「頑張ってや!」「みんな待ってたんやで!」と笑顔で声をかけられ号泣・・・
「おまえ、泣いてる間があったらはよ商品並べ!間に合わへんぞ!」
といつも通りの辛口のおばあちゃん。
ポンポンと肩をたたかれた手の平がとっても温かくて、
近所の方が応援してくださっていたことを初めて知りました。
大それたことは考えていないですし、これまでの活動から
一歩だけ進んだ形でやっていけたらという想いでの店づくりでした。
それがこんな形で激励してもらい・・・
そして、当日の朝7時、はなのえんさんから大きな大きなお花が届きました。
そこには、13人の大切な友人の名前が・・・
胸がいっぱいになって朝からまた泣く・・・
そして9:30 姉と二人オープンを迎える。
・・・誰も来ない。
あれ?思てたんと違うな。
パンを食べる・・・
それからしばらくして一番客は、辛口おばあちゃん。
心配して見に来てくれたんやな、と思うとまた泣きそうになる。
そこから一時間ほどして、友人、ご近所さん、いつもお世話になっている
方々・・・
たくさんの方で、狭い店はすぐにいっぱいになりました。
みんなの笑顔が近いのに遠くにかすんで見えるような感じで、
私はその幸せな光景を一人離れて見ているような、そんな感じでした。
店をするということは、誰に望まれたことでもなく、
ただただ自分の夢を実現するためにやってきたことで、
それなのに、自分のためにこんなにたくさんの方が、
お祝いしてくれている、励ましてくれている、期待してくれている。
オープンに向けて必死過ぎていた私。
私の知らないところで、たくさんの人が私のために、
それぞれに考えてくださっていた時間があったことを初めて知り、
そのことがありがたくて、もったいなくて、心強くて・・・
感動は自分の想像の遥か上でした。
これだけの良い出会いとつながりにいつの間にか恵まれていた自分、
そのことにこのような形で気づかされ、
これからの人生で大きな希望と自信になりました。
お祝いのお花やお菓子などを持って来てくださったり、
お花を送ってくださったり、
自分だけでひっそりこっそりと地味に始まるはずだった開店一日目は、
驚くぐらいに華やかで、賑やかな一日になりました。
(いただいたものの写真が撮り切れずごめんなさい!)
母が「どのお花もゆうちゃんの好きな雰囲気ばっかりやなぁ。
みんなゆうちゃんのことほんまにわかってくれてはるんやなぁ。」
とぽつり。
そう言われて、ほんとにそうだと、またじんときてしまう。
たくさんの方に見守られて終わっていったオープン一日目。
こんな素敵な一日を自分の人生の中で刻めたこと、
私は本当にしあわせ者だと思います。
本当に、本当にありがとうございました。
もうそれしか言葉が浮かびません。
まだまだ未熟な店ですが、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
そして、最後に・・・
こんな形で店を開くことを許してくれた家族のみんな、
私をいつも温かく見守り、応援してくれてありがとう。
そして、姉。
私が今日あるのはあなたのおかげです。
吹きさらしの中、一人で荷物を抱えて出店し始めた。
少しずつお客さんが来てくれるようになって、そこへ私がのっかる形でやらせて
もらうようになった。
お互い本気ゆえ、ぶつかることが多いけれど、私の原動力はいつもあなたです。
これからも前に進むときはきっとぶつかると思うけれど、
ぶつかって壊れながら、ポンコツ2台で走っていこう。
いつも、いつもありがとう。
そしてこれからもよろしく。
(写真:アノヒ写真館)